<天然ガスの知識>
2007/10/14 日記<天然ガス>
天然ガス
天然ガス(てんねんガス、natural gas)とは、天然に産する有機ガスで化石燃料のひとつ。
概要
主成分はメタンで、他にエタン、プロパン、ブタンなどを含む。産地によって異なるが水分、二酸化炭素、硫化水素などの不純物を含む。自動車、火力発電所などの燃料や工業製品の原料に利用され、燃焼したときの二酸化炭素排出量は石油より少ない。10〜15立方メートル|m³のガスから1リットル|L程度のガソリンが採取できるものを湿性ガス(wet gas)、そうでないものを乾性ガス(dry gas)と呼び区別する。
身近なものでは、都市ガス都市ガス#種類|12A・都市ガス#種類|13Aである。2002年末現在、世界の天然ガスの確認可採埋蔵量は約155.8兆立方メートル(5501兆立方フィート)といわれており、国別には旧ソ連が一番多く、イラン、カタールなどがそれに続く。
今後採鉱が盛んになることで、確認可採埋蔵量の増加が期待されている。BP統計2005年版では確認可採埋蔵量は約180兆立方メートルという報告がなされた(可採年数は66.7年)。日本では関東地方だけでも埋蔵量は4千億立方メートル以上あると推定され、南関東ガス田を形成している。天然ガスはガス田で生産されるか、油田において石油随伴ガスとして副産される。深海底に存在するメタンハイドレートは、採掘技術が確立されていないため現時点では未利用資源に留まる。輸送方法には大別して2つある。1つがパイプライン輸送|パイプラインによる気体での輸送で、1930年代頃からアメリカ合衆国|アメリカで行われており、現在ではロシアから東ヨーロッパ|東欧へ、北アフリカから南ヨーロッパ|南欧への天然ガス輸送に使用されている。そしてもう一つがLNG貨物船|タンカーによる液化天然ガスの輸送で中東や東南アジアから日本への輸送に多用されている。なお、LNG船の海難事故は極めて少なく、大規模なガス爆発やガス漏洩を含む環境破壊事故は一度も発生していない。
液化天然ガス (LNG)
液化天然ガス(LNG, ''Liquefied Natural Gas'')とは、天然ガスを-162℃に冷却し液体にしたもの。液化石油ガス|LPGと異なり常圧で液体である。体積は気体の1/600しかない。輸送・貯蔵を目的として液化される。LNGを利用するためには、ガス井、パイプライン、液化プラント、LNGタンカー、受け入れ設備、気化設備などLNGチェーンと総称される一連の設備が必要である。産地により、成分は異なるが、主成分はメタンである。用途としては都市ガスや化学工業の原料、火力発電所の燃料などに利用される。LNGによるガス焚きの火力発電は各電力会社の主力となりつつあり、東京電力は東事業所の中核発電所である袖ケ浦火力発電所に東京ガスと共同で大型のLNG受け入れ施設を建設した。その主要な設備は三菱重工が建設した巨大な地下式断熱LNGタンクである。また副次的に冷熱を利用した業務用冷凍庫が存在する。天然ガスを液化する際には前段として脱硫・脱水等をおこなうため、LNGを燃料として燃焼させた時には硫黄酸化物の排出がまったくないという点は特長といえる。またその他の特徴として、揮発性が高く常温では急速に蒸発し、常温では空気よりも軽いので大気中に拡散することが挙げられる。この点では、常温では空気より重く低い場所に滞留しやすいプロパンやブタンガスに比べて安全性が高いが、主成分であるメタンの温室効果ガス#地球温暖化係数|地球温暖化係数は、「21」と大きいため、大気放出は避ける必要がある。
LNG受け入れ基地
圧縮天然ガス(CNG)
圧縮天然ガス(CNG, ''Compressed Natural Gas'')とは、高い気圧で圧縮された天然ガスのこと。環境に優しい自動車の燃料として注目を浴びるようになった(詳細はCNG自動車の項を参照)。
天然ガスをめぐる紛争
関連項目
外部リンク
石油天然ガス・金属鉱物資源機構 (探鉱、備蓄)
石油資源開発株式会社 (探鉱、生産、パイプライン)
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