<ケロシンの知識>
2007/11/06 日記<ケロシン>
ケロシン
ケロシン(Kerosene)は灯油の成分となる石油類で、航空機(ジェット機)あるいはロケットの燃料として用いられる。英語では、kerosine, coal oilとも綴られる。また英国と南アフリカではparaffinとも呼ばれる。 ケロシンは無色で燃えやすい液体の炭化水素で、石油の分留で150〜275℃の分留区画を占める(炭素数で12
〜15に相当)。かつてはケロシンランプが広く使用されていたが、現在では主に燃料とジェット燃料として使用される。ケロシンの名称はギリシア語のkeros(κερωσ, ろう, wax)に由来する(石油の留分は石油#成分|石油に詳しい)。原油から直接蒸留された標準的なケロシンは硫黄の含有とそれに伴う腐食性を減少させるために、Merox装置やhydrotreaterといったいくつかの処理を必要とする。今日ではケロシンの一部は石油クラッキングによっても生産される。つまりクラッキングにより原油の燃料油にしかならない成分から価値のある成分へと改良している。ケロシンの家庭用燃料としての使用は、ほとんどの発展途上国では制限されており、それらの国では通常はより精製度が低く不純物やゴミを含んだものが使用されている。
ジェット燃料
ジェット燃料は英語ではavturもしくはaviation turbine fuelとも呼ばれる。ノッキング等が問題となるガソリンエンジンよりも、ジェットエンジンの方が燃焼性に関する条件が緩和されているので、ジェット燃料はおもにケロシンをベースとして各種留分を配合調整して生産される(留分については石油#成分|石油・成分に詳しい)。日常家庭で使用する灯油よりは軽く且つ分留温度幅が狭く調整されてている。また、ジェットエンジンは高空の低温下の環境で使用されるため、給油系の目づまりの原因となる水分の含有量なども考慮して調整されており、煙点(smoke point)と氷結点(freeze point)温度など厳格な仕様を満たす様に調製・検査されたケロシンである。次に規格の名称を示す。*JP-5:海軍機用ジェット燃料
参考
関連項目
ロケット燃料
ロケットエンジンでは大気圏外でも燃焼させるため、液体水素やケロシンなどの燃料のほかに酸化剤を搭載する必要があり、通常は液体酸素、あるいは過酸化水素を用いる。ロケット燃料としての性能(推力)は噴射速度、言い換えると燃焼温度が高いものほど、最終飛翔体と燃料の重量比である質量比を緩和する。したがって理想的には液体水素-液体酸素の組み合わせがロケット燃料に最適である。しかし実際には燃料タンクなどロケットの構造材の重量も含めて考慮されるべきで、多段式ロケットの1段目にはロケット構造材の装置が簡単になり軽量化が図れるケロシンがロケット燃料として採用されることが多い。*RP-1:アメリカ合衆国で広く使われるロケットエンジン用燃料
ケロシンを燃料とするロケットエンジンの例
*F-1:アポロ計画で用いられたサターンV型ロケットの一段目用の巨大エンジン関連項目
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◆ケロシンについてピックアップ RD-170/RD-171:ロシアの大型ロケットアンガラ、ゼニト用のエンジンでF-1に匹敵する。 RD-107/RD-108:ロシアのソユーズの一段目用のエンジン(RD-107にRD-108を4本束ねて使うのが特徴)。液体酸素とケロシン系のT-1またはRG-1燃料を使用する。 RS-27/RS-27A/RS-27C:デルタロケット|デルタIIの一段目用エンジ... |




